〜東洋医学が教える、女性を支える万能ツボ〜

こんにちは。昨日ご紹介した「巡りを良くする薬膳スープ」、もう試されましたか?
体の内側を整える食養生に加えて、今日は “手でできる東洋医学ケア” をご紹介します。

女性の体を健やかに保つうえで欠かせないのが、
「三陰交(さんいんこう)」というツボです。

冷え、PMS(月経前症候群)、生理痛、更年期の不調まで幅広くケアできることから、
東洋医学では “女性のツボの女王” と呼ばれています。


🌿 「三陰交」とは?──3つの陰経が交わる“女性の要”

三陰交は、3つの重要な「陰の経絡」――
脾・肝・腎 が交わる場所に位置します。
これらはすべて、女性の健康を支える基盤である 「気・血・水」 の巡りに関わっています。

経絡主なはたらき
脾経栄養を作り、血を生み出す
肝経気や血を全身に巡らせ、情緒を安定させる
腎経生命エネルギーとホルモンバランスを支える

つまり三陰交は、女性の心身を根本から整える“要(かなめ)” なのです。


💫 三陰交の見つけ方と押し方

📍 見つけ方

1️⃣ 内くるぶしのいちばん高い位置に小指を当てる
2️⃣ 指幅4本分(人差し指〜小指)を上へ
3️⃣ すねの骨の後ろ側で、押すと「ジーン」と響くところが三陰交

✋ 押し方

  • 親指の腹で「痛気持ちいい」と感じる程度に垂直に押します。
  • 3秒押して3秒離すを20〜30回、左右ともに行いましょう。
  • ベストタイミングは お風呂上がりや就寝前。血流がよくなっている時に◎

💡ポイント:手が冷えているときは、軽く温めてから行うとさらに効果的。


🌸 三陰交がサポートする主な不調と効果

症状・お悩み東洋医学的効果
足先の冷え・むくみ血行を促進し、水分代謝を改善
生理痛・月経不順・PMSホルモンバランスを整え、血の巡りを改善
肌荒れ・くすみ血流を促し、肌に栄養を届ける
更年期ののぼせ・発汗・イライラ気と血のバランスを整え、ほてりを鎮める
不眠・疲労感自律神経を整え、深い眠りをサポート

三陰交は、まさに 「女性の一生を支えるツボ」 といえるでしょう。


🕊️ 続けるほど変わる、あなたの身体

三陰交は、テレビを見ながら、布団の中でもできる“ながらケア”にも最適。
「今日は冷えるな」「そろそろ生理かな」と感じたときに、やさしく押してみてください。

続けるうちに、足元がぽかぽかと温まり、
生理周期の乱れや情緒のゆらぎが落ち着いていくのを実感できるはずです。


⚠️ 注意点

  • 妊娠中・妊娠の可能性がある方は刺激を避けましょう。
  • 強く押しすぎず、「心地よい」と感じる強さで。
  • 痛み・腫れがある場合は中止し、専門家にご相談ください。

🌙 まとめ:冷えと女性バランスを整える“魔法のツボ”

冷えや生理不調は、身体からの小さなSOS。
毎日のセルフケアに「三陰交」を取り入れることで、
ホルモンと自律神経のバランスが整い、内側からあたたかい女性リズムが戻ってきます。

自分をいたわる時間を、今日から少しずつ増やしていきましょう。


💬 次回予告

次回の【親子でできるケア】では、
長引く鼻水はここをケア!「鼻と肺」を強くする親子マッサージ をお届けします。

東洋医学では、鼻と肺は深くつながる器官。
乾燥や冷えで弱りやすいこの季節、
「迎香(げいこう)」のツボ押しと、背中を温める「捏脊(ねっせき)」で、
お子さんの“呼吸の力”を内側から育てましょう。

親の手のぬくもりが、
鼻づまり・咳・風邪を防ぐいちばんの薬になります。


🔗 参考厚生労働省|統合医療情報発信サイト(東洋医学)