エネルギーを満たすパワースポット「湧泉(ゆうせん)」

こんにちは。安泰漢方鍼灸院の院長、稲葉貞子です。

朝晩の冷え込みが強くなるこの季節、
「最近なんだか疲れやすい」「朝からすでにクタクタ…」と感じていませんか?

それは、あなたの体の“電池”=エネルギーが少なくなっているサインかもしれません。
今日は、そんな時におすすめの**エネルギーを補うツボ「湧泉(ゆうせん)」**をご紹介します。


湧泉とは?生命の泉が湧き出るツボ

湧泉(ゆうせん)は足の裏にあるツボです。
足の指を軽く曲げたときにできるくぼみの中央にあり、
「泉が湧き出るように、生命エネルギーがあふれる場所」とされています。

東洋医学では、湧泉は腎経(じんけい)という経絡の最初のツボ。
腎は「生命エネルギーの貯蔵庫」といわれ、
ここを整えることで、全身のエネルギー循環がスムーズになります。


なぜ湧泉が「エネルギー充填」に効くのか?

1️⃣ 腎のエネルギーを直接チャージ

湧泉は腎経のスタート地点。
刺激することで腎の働きが活発になり、
体の中から活力を生み出せるようになります。

「なんとなくやる気が出ない」「疲れが抜けない」などの不調は、
腎のエネルギー不足が関係していることも多いのです。

2️⃣ 全身の気と血の流れを整える

足は“第二の心臓”とも呼ばれます。
湧泉を刺激すると足から全身への血流が促され、
冷えやむくみの改善、代謝アップにもつながります。


今日からできる!湧泉セルフケア3選

💡方法①:指圧でじんわり刺激

やり方:

  1. 椅子に座り、片足を反対側の膝にのせる
  2. 親指の腹で湧泉を3秒押しながら息を吐く
  3. 吸いながらゆっくり力を抜く
  4. 左右それぞれ10回ほど繰り返す

おすすめのタイミング:

  • 朝:一日のエネルギーをチャージ
  • 夜:疲れを翌日に残さないために
  • 入浴後:血行が良いときに最適

💡方法②:足つぼボールやゴルフボールでコロコロ刺激

やり方:

  1. 椅子に座り、片足の裏にボールを置く
  2. 湧泉の位置を意識しながら前後に転がす
  3. 痛気持ちいい程度に、1日3〜5分

ポイント:

  • 強く踏みすぎない
  • 床にタオルを敷くと安定します
  • オフィスやテレビを見ながらでもOK

💡方法③:生姜湿布で温める

やり方:

  1. 生姜をすりおろし、汁をコットンに染み込ませる
  2. 湧泉に貼り、靴下を履いて固定
  3. 就寝前に貼り、朝に外す

注意:

  • 肌の弱い方は、生姜汁を薄めて使用
  • 赤みが出たらすぐ中止

院長おすすめ!「湧泉温灸」で深部から温める

湧泉を温める**台座灸(せんねん灸など)**は、
ご自宅でも安全にできるセルフケアです。

準備:

  • 台座灸
  • 着火ライター

やり方:

  1. 湧泉の位置を確認して台座灸を置く
  2. 着火し、3〜5分ほどじんわり温める
  3. 熱くなったらすぐに取り外す

効果:

  • 深部から体を温め、冷えを改善
  • リラックス効果で睡眠の質アップ
  • 自律神経の安定・免疫サポート

症例紹介:50代女性・慢性疲労と冷えの改善

Mさん(52歳・主婦)は「朝から体が重く、家事もつらい」と来院されました。
足先の冷えが強く、夜中に何度も目が覚める状態が続いていました。

治療内容:

  • 週1回の鍼灸治療(湧泉と腎経を中心に調整)
  • 自宅では毎晩、湧泉への温灸を実践
  • 足つぼボールで毎日3分のセルフケア

経過:
2週間後には朝のだるさが軽減。
1ヶ月後には冷えが和らぎ、睡眠の質が向上。
3ヶ月後には「朝の家事がラクにできるようになった」と笑顔で話されました。

「足を温めるだけで、体も心も軽くなるんですね」と、
温灸を続けることが日課になったそうです。


まとめ:湧泉はカラダの“充電スポット”

湧泉は、まさに体のエネルギー源を満たすツボ
毎日数分のケアを続けるだけでも、少しずつ体が応えてくれます。

「自分でやってみたけど効果がわからない」
「もっと本格的に整えたい」という方は、ぜひご相談ください。

安泰漢方鍼灸院では、女性の体質やライフステージに合わせたエネルギーケアを行っています。
冷え・疲れ・更年期の不調など、どんなことでもお気軽にご相談ください。


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